まるでポエムのような♪
これは私を「じいじ」と呼んでくれる、可愛い二歳の娘のおはなし。
近くに住む職場の同僚のお孫ちゃんで、たまたま息子の娘(孫)と誕生日も二週間違い。
お休みの日にはお散歩でわざわざ遠回りして、頑張って歩いて私の家に遊びにも来ます。
地域の行事で息子家族とも一緒に遊んだりしますが、息子も「どこのじいじか分からん♪」と笑っています。
最近はママが保育園にお迎えに行ってお買い物をしてお家に帰ると、もうとっぷりと日が暮れています。
夜空に浮かぶお月様を見つけてママに取ってとせがむそうです。
一緒に帰ってきたばあばにも「お月様を取って!」とせがみます。
「どうしたらとれるかねぇ。」
「そうだ! 長い棒でとれるかねぇ。」
「うん♪」っと期待に輝いたワクワク顔。
「やっぱりとどかないねぇ。」
がっかりしてつまらなそうな顔をしていたそうです。
次の日。
ママとスーパーでのお買い物を終えて帰るところに、ちょうど仕事帰りに通りがかった私。
駐車場に車を停めてお話ししていると、またお月様を見つけて指さして・・
「じいじ! お月様欲しい!」
「お月様きれいだね♪ 欲しいねぇ♪」
「でも、お月様取ってしまったら誰も見れなくなっちゃうよ。」
「お月様が居なくなったらみんなが寂しいよね。」
「だからお月様はあそこに置いちょこうね。」
私の言葉に元気なく「うん。」って小さな声。
「お月様にはウサギさんがおるんよ♪」「ウサギさんがお餅つきしよるんよ♪」
ママの言葉に不思議そうに目をクリクリ!
そのまま考え込むような顔のまま、車でスーパーの駐車場をあとにしていきました。
お家について車から降りると、キャアキャアと飛び跳ねて喜んでいたそうで・・
「どしたん?」ってママが聞くと大きな声で・・
『お月様がついてきたよ♪♪』
『お月様がついてきたぁ~♪♪♪』
(S.S.)